パーソナルなコンピュータの漢字事情 (第2回: PC-9801の登場)

前回は漢字ROMの登場とかな漢字変換まで書きました。今回はその続きです。

PC-9801ではグラフィック画面ではなくテキスト画面に漢字を表示できるようになりました。これによって漢字を含むテキストを高速で表示・スクロールできるようになりました。
ところで漢字を表示するにはASCII・カナの倍の幅が必要です。幅の違う文字をハードウェアでどう取り扱っていたのでしょうか?
これは実に単純な方式で、漢字は「左半分」と「右半分」の2文字としてテキストVRAMに書き込むようになっていました。左右を正しく組み合わせて漢字を表示するのはソフトウェアの仕事です。

初期のPC-9801のソフトウェアにはバグがあって、画面の右端に漢字が泣き別れるように表示しようとするとおかしな表示になることがありました。

このためPC-9801シリーズのテキストVRAMは漢字コードが格納できるように16ビット幅になっています(上位8ビットは漢字ROMボードに搭載)。必ず左右並べるので8ビット×2文字分で格納することも原理的には可能なはずですが、ハードウェアでやるのは大変だったからでしょう。

パーソナルなコンピュータの漢字事情 (第1回: 漢字ROMと漢字変換)

今ではコンピュータで漢字が表示できるのは当たり前ですが、昔はそうではありません。

グラフィック事情(第1回)に書いたようなCRT以前の時代はもちろん漢字表示などは夢でした。

テレビを使うようになっても文字フォントは6×8か8×8程度ですからまだ無理です。キャラクタジェネレータ(フォント)ROMもアメリカ製がほとんどですからカタカナ表示も一般的ではありませんでした。自分でROMを焼くか、日本のメーカの参入を待つしかありません。

Sony BC-DM20

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BP-DM20用の充電器を見つけました。

上面
純正のBC-DM20、Ni-MHとNi-Cd両対応の充電器です。「for BP-DM10 / BP-DM20」とありますが、BP-DM20はNi-MHのバッテリパックで、BP-DM10はそれ以前のNi-Cdのものです。

やはりCd (カドミウム)が問題で切り替わったのでしょうかね。前に取り上げた水銀スイッチもそうですが、昔は危険な材料が平気で使われていました。電気とは関係ありませんが、部屋の壁紙や塗料に砒素化合物が使われていることもあったようです。

GP-IBケーブル

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このケーブルは家庭ではまず見ませんし、オフィスでも研究・開発関係でないかぎりはあまり使わないでしょう。

GP-IBケーブル
これはGP-IB (General Purpose - Interface Bus)ケーブルと呼ばれているもの、規格番号からIEEE-488ケーブルとも呼ばれます。
元々はHewlett-Packard社が測定装置などの接続用に開発したもので、当初はHP-IB (Hewlett-Packard Instrument Bus)と呼ばれていました。

3 1/2桁LED表示器

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今日のものは昔買ってしまったもののある理由で使われずにきたLED表示器です。

SL-1495 上面
これがそのLED表示器、写真ではわかりにくいですがよく見ると「1 8:8.8」の3½桁であることがわかります。

さらにこの写真から何故使わなかったかもわかります。
ヒントは下敷きの1cm方眼ですよ。

SL-1495 下面
裏返してみたところ型番らしきものが書かれていました。

内蔵用SCSIターミネータ

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前に「SCSIターミネータと変換アダプタ」で外付け用のターミネータを取り上げましたが、今回は内蔵用のものです。

ターミネータ (オス側)
Wide用の68ピンのターミネータです。

オスのコネクタが付いています。内蔵デバイスにはメスコネクタが1つだけついているのが普通なので使う機会は無いように思っていたのですが...

LM324 と TA7359

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いつもロジック(それもマイコン関係)が多いので、たまにはアナログのデバイスを取り上げてみます。

LM324N
National Semiconductorの単電源オペアンプ LM324Nです。この14ピンのパッケージに4回路入っています。

「単電源」というのはVEE(負電源)をGNDに接続して使用できるということで、マイコン回路のA/D,D/Aコンバータのバッファ等には便利なデバイスです。

またもや 30ピンSIMM

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またも30ピンSIMMを取り上げたいと思います。2種類が4枚ずつ、計8枚がまとまって出てきました。

4M SIMM 表側
上のものに載っているのはHM514100BS7、4M×1bitのDRAMです。「S」はパッケージがSOJを示しており、他にZIP (Zig-Zag In-line Package), TSOP (Thin Small Outline Package)のものもデータシートには記載があります。このあたりからDIPはなくなってしまったようです。アクセスタイムは70ns、1994年の韓国製です。

下のものはHM514100AS6、同じく4M×1bitのDRAMです。「B」⇒「A」は一つ前のものであることを表しています。製造年も1年前の1993年です。

Hitachi HD63266F

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私には珍しく表面実装タイプのデバイスですね。

HD63266F
日立のHD63266F、以前取り上げたHD63265と1つ違い、これもFDCです。

HD63265の方は詳細な資料を持っているのですが、このHD63266Fはピン配置図くらいしか見当たらないのです。ネットで探しても出てくるのは同じものばかり。この僅かな情報を元に違いを挙げると以下のようになります。

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