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54LSシリーズ
日本では滅多にお目にかかれない54LSシリーズ、海外ショップで見かけたので買ってみました。
Texas Instruments製のSN54LS14J、SN54xxxxとSN74xxxxは対応しているのでこれはシュミットトリガのインバータです。
54と74の違いはその動作温度範囲(Operating Free-air Temperature)で、通常の74が0~70°Cなのに対して54は-55~125°Cと広くなっています。ミリタリグレードと呼ばれることもあります。データシートによると温度だけでなく放射線耐性を高めた宇宙用のSN54LS14-SPなんてのもあるようですが、さすがに入手は出来ないでしょう。
水晶発振子周波数測定キット
MC288XL (分解編)
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今回はMC288XLの内部になります。このところ続いてきたモデムたちはこれで最後です。
筐体の金型が共通らしいことからも予想できるように内部の構造も大差ありません。基板も似たような感じですがメモリ関係がスッキリしています。
Rockwellの大きなPLCC L3902-57,R6682-21がモデムのチップセット、例によってデータシート等が入手できないので詳細は不明です。
ソケットに入っているのはAM29F010、128k×8bitのフラッシュEEPROM、ファームウェアの搭載用と思われます。
右隣のCY7C199-20VCは32k×8bitのSRAMです。
MC288XL (外観編)
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MC14400FX (分解編)
マイクロコア MC14400FX
マイナーなZ80周辺LSI
昔のプロセッサ誌を調べていたらZ80の面白い周辺LSIの紹介記事「Z80 GLU と Z80 SPCT」を見つけましたので、今回はこれについて書きたいと思います。現物を持っていないので写真は無しです。
まずはZ84C80, Z84C81 Z80 GLU(General Logic Unit)です。
これはよく使われる以下の機能をまとめたものです。
- クロック発振器
- DRAMコントローラ(アドレスのマルチプレクサも含む)
- ROM用のアドレスデコーダ
- メモリあるいはI/O用のアドレスデコーダ
- リセット回路・ウォッチドッグタイマ
- WAIT挿入回路
- Z8500系デバイスとのインターフェイス(Z84C80のみ)
- パワーダウンモードへの移行(Z84C80のみ)
- GPIO
一部のピンは共有になっているので同時に全てが使えるわけではありません。
Hitachi HA17747
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これも例によっていつどこで入手したのか不明なものです。
日立のHA17747、型番から見当がついたのはアナログICらしいということだけだったのでデータシートを探したところオペアンプでした。
汎用オペアンプは次の構成が一般的です。
- 8ピン 1回路 オフセット調整や位相補償の端子があるものあり
- 8ピン 2回路 ピン数がギリギリなのでオフセット調整や位相補償の端子は無し
- 14ピン 4回路 ピン数がギリギリなのでオフセット調整や位相補償の端子は無し
ところがこのHA17747は14ピン2回路となっていてオフセット調整端子がついたちょっと変わったタイプです。
ピン配置が線対称になっているのも面白いです。